コラーゲンってどんなもの?
そもそもコラーゲンとは、主に脊椎動物の真皮、靱帯、腱、骨、軟骨などを構成するタンパク質の一種で、多細胞動物の細胞外基質(細胞外マトリックス)の主成分です。
しかしこの説明では少し難しいので、簡単に説明すると…
コラーゲンは私たち(多細胞生物)の皮膚に数多く存在しているタンパク質のひとつ。その大きな役割として、細胞同士を結び付け、支え、外との境界線をつくるという点が挙げられます。
細胞と細胞の間には、コラーゲンを主成分とした細胞外マトリックスというものが存在し、外の刺激から細胞を守っています。この細胞外マトリックスは、体の内側から他の組織を支え、そして結びつける役割をもつ支持組織にたくさん存在しています。
つまり、私たちの体が形成される(形が作られる)のは、コラーゲン無しでは実現し得ないということになるのです。
コラーゲンって黒ずみに効くの?
コラーゲンは前述したように、肌の組織を支えたり、結び付けたりするものです。
しかし、コラーゲンが劣化してしまうと、保湿成分を保持できなくなり、肌が紫外線などの外側からの影響を受けやすくなってしまいます。
そのことにより、肌がダメージを受けて、メラノサイトが刺激されることにより、メラニン色素が分泌され、そのメラニン色素が肌に蓄積することで黒ずみが出来てしまいます。
このコラーゲンの減少からの悪循環を断ち切るためにも、コラーゲンを積極的に補っていく必要がありますね。
コラーゲンの安全性はどうなの?
コラーゲンの過剰摂取による副作用については、よく分かっていないのが現状です。一度に多量摂取した結果、むくみや吹き出物が増えたという症例はあるようですが、いまだに不明な点が多いため、摂取する際には適正量を守ることが大切です。
また、妊婦さんや子どもは万が一に備えて、使用を避けるようにしましょう。
摂取のしかた(飲む、塗る、注射するなど)で副作用の出方が変わるということは、今のところ無いだろうと考えられています。
原料については、食物アレルギーのある方は、その原料から採られたコラーゲンは避けてください。また、魚由来のコラーゲン(マリンコラーゲン)には、原料特有の風味があります。その独特な風味が苦手な方は、お好みのドリンクなどと共に飲んでみることをおすすめします。
飲み合わせに関しては、ヒアルロン酸やプラセンタなどに添加物として含まれているコラーゲンの量が過剰でなければ、副作用が起こる可能性はないと言われています。
コラーゲンの安全性についてまとめると、上にも書いたように、過剰摂取による副作用は不明なことが多いのが事実です。しかし、摂取する量をきちんと守っていれば、危険性はとても低いと言えそう。適正量を摂取している限り、副作用が出るという可能性は、無いに等しいと考えられています。
産業利用されているコラーゲン
・ヒト型水溶性コラーゲン:ヒト型コラーゲンを作る遺伝子を蚕に注入し、その蚕が作る繭から分離・精製してコラーゲンを採取したものです。その量は、蚕の繭1,000個から、わずか1gという微量で、とても貴重なものです。
・ゼラチン:動物の皮膚や骨、腱などの結合組織の主成分であるコラーゲンに熱を加え、抽出したもの。
・コラーゲンペプチド:魚や牛、豚の皮に大量に含まれるコラーゲンを加水分解して、低分子化し、体内で吸収しやすくした高純度のタンパク質。
・非変性コラーゲン:生体内のコラーゲンを変性しないように低温で抽出加工したもので、元のII型コラーゲン構造をほぼそのまま保持しています。
などの名前の成分はもとはコラーゲンになります。
コラーゲンが含まれてる化粧品
コラーゲンの含まれている商品は、飲み物・ゼリー・サプリ・パウダー・化粧品とたくさんありますが…今回は化粧品に着目して、紹介していこうと思います。
・DHC「DHCスーパーコラーゲン」
保湿成分として、DHC独自のコラーゲン(ジペプチド‐8)配合。
・新日本製薬「パーフェクトモイスチャージェル」
大きさも機能も異なる7種のコラーゲンを組み合わせた複合型リフティングコラーゲンEXを配合。
・ニッピコラーゲン「スキンケアクリームナノアルファ」
加熱処理されていない為、3重らせん構造を持つ生コラーゲンを配合。
黒ずみに効く化粧品の中でコラーゲンが含めれているものは…
などがあります!ぜひ参考にしてみてください!
いかがでしたか?
成分についてちょっとでも知っておくだけで、ケアの効果は大きく変わります。
今回学んだコラーゲンの効果を把握したうえで、毎日のケアを行ってみてください。