「白色ワセリン」は黒ずみの解消に効果あり?

ヴァセリン(黄色ワセリン)はすごく便利なスキンケアアイテムとして有名ですよね。とてもお手頃な価格でいろんな場所で手に入るし、使っている方も多いと思います。ですが、ヴァセリンよりも安全な『白色ワセリン(しろいろわせりん)』というのもあるんです。しかもこちらの方が種類が豊富で、医薬品として扱われているものもあるんですよ。

はたしてその白色ワセリンには、デリケートゾーンの黒ずみを解消する効果があるのか?それともないのか?「市販品の効果シリーズ」その④となる今回は、白色ワセリンについて解説したいと思います!

白色ワセリンってなに?

『ワセリン』といったら、一般的には白色ワセリンのことを指します。日本での医薬品の規格基準書である”日本薬局方”によると、白色ワセリンの定義は・・・

「石油から得た炭化水素類の混合物を脱色して精製したものである」

とされています。でも、日本薬局方なんて言われてもピンとこないですよね。なので、これをものすごく簡単に言うと…「厚生労働大臣による、おスミつきの医薬品であることを示す基準」ってな感じでしょうかね。

保湿オイルである白色ワセリン。その一般的な用途を大ざっぱにいうと、手足のヒビ・アカギレ・皮膚の荒れなどの改善、皮膚の保護など。赤ちゃん用とか種類も多く出回っていますので、用途に合わせて選べるのが良いところです。

そんな白色ワセリンは、大きく分類すると2つの種類に分かれているんです。

  1. 医薬品
  2. 化粧油

1は日本薬局方で第三類医薬品として扱われている白色ワセリンです。傷ついた皮膚に使えるよう、香料などの刺激となる成分は一切入っていません。そのため、数ある白色ワセリン製品の中で最も安全と言われています。全身はもちろんのこと、皮膚が薄い目のまわりや、赤ちゃんにも安心して使えるものとなっています。

2は、1と比べてしまうと品質は少し劣りますが、値段がお手頃かつ1よりも入手しやすいです。ほとんどの場合、使用感は1とさほど変わらないそう。しかし、アトピー肌の方など、皮膚がとても敏感な場合には、まれに刺激が生じることもあるようです。

白色ワセリンの品質を決定づけるのは、精製度の高さ。これが高いほど不純物は少なくなり、それに比例するように価格も高価になっていきます。つまり、安いものほど精製度合は低く、不純物が多く含まれる傾向にあると言えます。

ちなみに、アトピー肌などの治療薬としてもよく用いられるプロペトは、白色ワセリンの仲間なんですよ。

それでは、以下からは1の医薬品扱いの白色ワセリンを基準にして、もろもろご紹介していきますね。

白色ワセリンとヴァセリンの違い

「白色ワセリンじゃなくて、あの(ブルーのキャップの)ヴァセリンじゃダメ?そもそも何が違うの??」といった疑問が浮かんでいる方もいらっしゃると思うので、ココではそれについて説明します。

<Vaseline(ヴァセリン)の歴史>

まずは、よく目にする(一家に1個は置いてありそうな)ヴァセリンを簡単にご紹介しましょう。あの『Vaseline』という表記自体は、日用品で超有名なグローバル企業、”ユニリーバ”の商標なんです。ユニリーバっていうと日本ではダヴ、LUX、リプトンなどがポピュラーですよね。ユニリーバはそんな名だたる銘柄を世界中で400以上も保有しています。

ヴァセリンの歴史は古く、当時22歳の化学者ロバート・チーズブローによる研究が始まったのが1859年。そして長年の研究の成果により、ニューヨークにて実演販売が開始されたのが1870年。販売開始から数えても、150年前後の歴史があるということになりますね。

今やヴァセリンは、90ヶ国以上で親しまれるスキンケアブランド。第2次世界大戦中もヴァセリン製のガーゼが米軍で重宝されたそうです。現在では、世界のどこかで39秒に1個売れるほどの、信頼と実績のあるグローバルなブランドに成長しました。
(※公式サイトより情報を引用。)

<白色ワセリンとヴァセリンの異なる点>

白色ワセリンとヴァセリンはどちらも原料は同じで、石油から抽出したワセリンでできているんです。両者の大きな違いとは、その精製度合い。白色ワセリンはワセリンをたっくさん精製して、不純物を極限まで減らしたもの。なので、ほぼ無色の半透明な色をしています。

対してヴァセリンが黄色っぽいのは、白色ワセリンほどしつこく精製していないから。そのため、ヴァセリンの成分がすべて純粋なワセリンかと言うとそうではなく、若干の不純物が含まれています。

以上のことから、白色ワセリンとヴァセリンは分類も異なっており・・・

  • 白色ワセリン → 医薬品扱い
  • ヴァセリン → 化粧品扱い

となっています。

普通肌の方は、どちらを使用しても違いを感じることはあまりないと言います。しかし敏感肌の方や赤ちゃんの場合、不純物による刺激を避けるためには、ヴァセリンではなく白色ワセリンを選んだほうが安心でしょう。ただでさえ敏感なデリケートゾーンに使うのであれば、普通肌の方も白色ワセリンを使ったほうが無難かもしれませんね。

白色ワセリンの安全性や副作用は?

白色ワセリンは不純物が少ないことから、とても安全なものであることはお分かりいただけたと思います。ですが、どんなに安全と言われる医薬品(あるいは化粧品や食品など)でさえ、体質によってはまれにアレルギーや副作用が出てしまうのが世の常。白色ワセリンもその例外ではないので、これから使いたいとお思いの方、また使用している方も、こちらを是非ご一読ください。

白色ワセリンの副作用は、皮膚が赤くなったり発疹を引き起こしてしまうこと。ワセリンを精製しまくっても不純物を完全になくすことは不可能で…特にアトピー肌はその残ったごく微量の不純物に対して、皮膚が過剰に反応することがあるのです。

また、副作用ではないですが、紫外線による油焼けに注意しましょう!油焼けは皮膚の変色やシミの原因となる上、黒ずみまで引き起こしてしまう可能性があります。レジャーや屋外イベントなどで強い紫外線を浴びる際は、事前に肌に白色ワセリンを残さないように留意しておいてくださいね。長時間のドライブなども、窓から断続的に紫外線を浴び続けるため要注意です。

白色ワセリンの基本の使い方

白色ワセリンは用途も使いかたも実に様々で、万能薬とも言えるくらい便利なモノです。基本的には顔も含めて全身に使え、塗ることで肌の表面でバリアのようなはたらきをするのが特徴です。たとえばホコリや化学物質などから皮膚を守ってくれるほか、水分を逃さないようにしてくれるので乾燥対策にも使えます。

<具体的な使い方>

  • 顔やボディの荒れた部分に・・・高い保湿効果で優しくケア。
  • 荒れてしまったくちびるに・・・パックするとさらに効果的。
  • ハンドクリームのかわりに・・・ささくれができるのを防ぐ。
  • ちょっとした傷に・・・傷をばい菌などから保護してくれる。
  • 赤ちゃんのお肌に・・・オムツかぶれなどに効果的。

などなど。

<応用編・上手な使い方>

顔全体やボディなど広い部分に使いたい時は、一度、少量を手のひらで温めてから塗ると良いです。白色ワセリンはオイルみたいなものですから、温めることでやわらかくなり、広範囲に薄~く伸ばすことができます。

塗るタイミングは、顔なら洗顔直後、ボディならお風呂上がりすぐ、ハンドなら手を洗った直後が特に効果的です。これらのタイミングに共通しているのは、どれも”皮膚の表面が少し湿っている”ことです。乾ききらないうちに白色ワセリンを塗ることで潤いを閉じ込めるため、乾いた肌に直接塗るよりもより高い保湿効果を実感できるでしょう。

塗る量については、保湿などの肌ケアなら薄く塗るのがミソです。白色ワセリンは言わば保湿オイル。化粧水やミルクよりも段違いにベタつきますので、「ちょっと少ないかな?」と思うぐらいとにかく少なめが適量です。

<実はこんなことにも使える!>

  • 頭髪に・・・毛先の枝毛ケアに。
  • 革製品にも・・・ツヤツヤ&防水効果も!
  • 化粧下地として・・・市販の下地よりお肌に優しい。
  • 靴ずれの気になるところに・・・塗りすぎには注意。

スゴイですね。こんなに応用がきくなんて、白色ワセリンさまさまです(笑)もっといろいろなことに使えそう!

白色ワセリンは黒ずみをキレイにできる?

残念ながら白色ワセリンには美白成分は含まれておらず、黒ずみを薄くしたり消したりする効果は期待できないでしょう。それどころか前述した油焼けによって、逆に黒ずみやシミなどができてしまうこともあります。

ただ普通に生活している中で、デリケートゾーンに紫外線が当たる可能性はほぼ皆無だと思います。白色ワセリンは皮膚の保湿や荒れのケアにも使えますから、デリケートゾーンに薄く塗ることで下着との摩擦も防ぎ、新しく黒ずみが発生するのを抑止する効果はあるかもしれませんね。

白色ワセリンの入手方法

医薬品である白色ワセリンは、主に病院調剤薬局で処方されるほか、その他の薬局ドラッグストア通販での取扱いとなっています。

お店(実店舗)では、『医薬品』の棚に置いてあることがほとんどだそうですよ。ちなみに、病院などで処方されたもの以外は、処方箋いらずで買うことができます。

さて、気になるお値段のハナシ。これはお店によってまちまちですし、ヴァセリンと比べたら高く感じるかもしれませんね。しかし私の調査では、500gの大容量でさえ1,000円札1枚でお釣りが返ってくるぐらいのお買い得品でした。

まとめ

白色ワセリンで、できてしまった黒ずみをキレイにすることは無理でしょう。同じくヴァセリンもです。デリケートゾーンに限ってしまうと、黒ずみの予防や、保湿して荒れを防ぐくらいの使い道となってしまいます。

でも白色ワセリンは全身に使えるし、さまざまな肌ケア効果があるということで、一個持っておいて損はないと思いますよ。アレルギーや副作用が心配な方は、一度パッチテストをしてみるとイイかもです。

デリケートゾーンの黒ずみケアに本腰を入れるなら、ハーバルラビットイビサクリームがおすすめです。どちらも当サイトのレビューにて、使用感やどんな美白成分が含まれているかなども紹介していますので、気になった方はご覧になってみてくださいね。以下のリンクはハーバルラビットのレビューです。

黒ずみケアにはハーバルラビットがオススメ!

2017.03.06

以上、今回は白色ワセリンについてのご紹介でした!