一ヶ月に一回やってくる『女の子の日』。皆さんは、生理(月経)週間どのように過ごされていますか?憂鬱だという方がほとんどだと思います。この一週間は、女性にとって本当に苦痛ですよね…人によって、症状は様々で酷い人だと仕事するのも困難だったり、寝たきり状態なんてことも。このような生理(月経)週間のマイナスな気持ちを表現し『ブルーday』とも呼ばれているぐらいですから、間違ってもHappyなんてことはないのが本音のところ。
そんな生理(月経)週間ですが、大体始まる二週間前から徐々に体調を崩される方も多いのではないでしょうか。以下のような症状で悩まされていませんか?
[主な症状]
・下腹部の痛み
・腰痛、頭痛
・食欲増進
・吐き気、嘔吐
・どれだけ寝ても眠い
・情緒不安定
・便秘
・ナプキンでかぶれる
・ニキビなどの肌荒れ
・デリケートゾーンのかゆみ
私も、生理(月経)前になると、上記の症状がほぼ全て起こるので悩みの種でもあります。そして、いざ始まるとわずらわしさや痛みと戦うこと一週間。ふと計算してみると、なんと一ヶ月の約半分はこの症状に悩まされていることに!?そんなにもしんどい日があったとは…
女性特有のものだからしょうがない。痛みは、鎮痛剤を飲んでいれば大丈夫!なんて思っていましたが、あまりにも酷いので病院へ行くと、医師からPMS(月経前症候群)と子宮内膜症のお話を聞きました。
皆さん、PMSってご存知ですか?
ここで、PMSと子宮内膜症について触れたいと思います。
「人より少し、生理痛や生理前の症状がきついだけだ」と自己判断で思い込んではいけませんよ!
PMS(月経前症候群)って何?
生理(月経)前になると、感情のコントロールが出来ず情緒不安定な状態が続いたり、甘い物や食欲が出て妊娠中?と疑いたくなるほど食べてしまったり、乳房が張って痛み乳輪は少しでも触れると痛かったり…こういった症状のことをPMS(月経前症候群)といいます。
PMS(月経前症候群)は“Premenstrual Syndrome”(※)という英語の略称で、生理(月経)の2、3日~10日前ぐらいから起こる心身の不調のことです。生理(月経)が来ると症状が和わらぎ、終わりに近づくにつれて無くなっていきます。
※Premenstrual=月経(期)前の~、Syndrome=症候群、シンドローム
このPMSの症状を抱えている女性は沢山いると言われています。自分がその症状なのだと知らずに悩んでいる人も沢山いらっしゃるようです。まだ認知度が低いのがその理由とも言えますね。私も、医師から聞くまで知りませんでしたから確かにその理由は納得です。
生理前の症状がひどいのは私だけ?と悩んでいる人は多いということですね。認知度が低いとありましたが、ここ最近では、『生理休暇』を設けている会社も増えてきているので、認知度の低さは徐々に解決の方向へ向かっているのかもしれません。
ただし、生理前のこういった症状だからPMSだと、自分で勝手な判断をして安心しまうと危険な可能性もあります。
その症状、病気のサインかも知れません…!!
可能性の一つとして、子宮内膜症という病気があります。
子宮内膜症ってどんな病気?
子宮内膜症とは、本来子宮内腔にしか存在しないはずの子宮内膜や子宮内膜様の組織が、卵巣・ダクラス窩など子宮以外の場所にできる病気で、20代~40代の方に多いと言われています。
生理(月経)期になると、子宮の周期と同じように子宮以外の場所にできた子宮内膜も剥離・出血します。ですが、子宮外にできた子宮内膜は、子宮と違い血液や内膜を体外に出すことができません。その為、体内に溜まっていき、卵巣に内膜症ができた場合は、チョコレート嚢胞という袋状の組織ができて卵巣が何倍にも大きくなってしまうのです。
さらに詳しく説明すると、月経の時に出血を繰り返すことにより、内腔に古い血液がたまったものが子宮内膜症性卵巣嚢胞、つまりチョコレート嚢胞です。嚢胞の中に出血してたまった血液が変色し、チョコレート色に見えることからチョコレート嚢胞と呼ばれています。
[子宮内膜症が発生する可能性がある場所]
卵巣・卵管・尿管・S状結腸・ダグラス窩(子宮と直腸の間のくぼみ)・仙骨子宮靭帯(子宮を後ろから支える靭帯)・子宮漿膜(子宮外膜)・子宮・子宮円策・膣壁・膀胱・小腸・虫垂・盲腸・腹壁・大陰唇・会陰・へそ…etc
症状や治療方法は?
症状は、不正出血や多量経血、生理(月経)期以外での下腹部痛・腰痛・排便痛など。また、性交痛を訴える人も多いそうです。不妊治療される方の中に、子宮内膜症の方が多いことから、不妊症も症状の一つと言われています。
ですが、もっとも症状で代表的なのが、つらい生理(月経)痛。病気が進行していくにつれて、先ほど挙げた症状が増えていき、生理(月経)の回数を重ねるごとに痛みが強くなっていくので、生理(月経)が来るたびに寝込んでしまう人も多くいます。
治療法は、大きく分けると薬での治療と手術での治療の二つに分けられ、症状の重さによって変わってきますので、少しでも心当たりがのある方は早めの受診をおすすめします。
忙しい毎日で、どうしても後回しになってしまったり見過ごしがちなこの問題。ですが、やはり身体は資本ですので、健康管理の一つとして今一度見直してみるのもいいかもしれません。
と、ここまでは、生理(月経)の際に起こる症状などについて触れました。ここからは、生理(月経)と上手に付き合っていく方法についてお話していきたいと思います。
生理(月経)時の不快感、どうにかしたい!!
さてさて、冒頭のお話に戻るカタチになりますが、やはり生理(月経)のときってしんどいですしつらいですよね。例えばつらい症状で体調を崩した際に会社を休むにしても、男性社員には中々理解してもらえないのが現状です。「生理(月経)痛がひどくて・・・」など、男性の上司に言うのは恥ずかしさもありますし、仮にPMS や子宮内膜症だったとしても、それが理由なのでなんて、正直女性として言いたくないですよね。それを言ったことにより、根掘り葉掘り聞かれるかもしれませんし…
時々、男性も生理(月経)・妊娠する仕組みになっていたらいいのになぁなんて思うことがあります。
だって、この痛み、つらさ…
分かってもらいたいじゃないですか!
もしそうだったら「そんなに痛いの?つらいの?」など心無い言葉を言われることもないですしね?男の子は男性が、女の子は女性が産む生体となっていたら、互いにつらさやしんどさを理解し合えるのになぁ~と。
鼻からスイカ、共に出しましょう!経験しましょうよ!!
ってね。まぁ、そんなあり得ない話をしていたって何も変わらないんですけど…笑
悩みが尽きない…生理(月経)週間
と、話しが脱線しかけましたが、生理(月経)中の悩みってどんなものか。色々考えてみたところ、以下のようなことを多くの女性は悩んでいるのではないかと思います。
[生理中の悩み]
・一週間のナプキン生活の不快感
・いちいちナプキンを交換しないといけないわずらわしさ
・経血の独特なニオイ
・経血の量が多いと、ナプキンを頻繁に変えないといけない
・ナプキンが擦れて痛い、かぶれる
・漏れたらどうしようという不安
・1~3日目まで続く痛み
・会議中や電車、映画館など、長時間の座りっぱなしが怖い…etc
挙げたもの以外でも、人によってはまだまだあるかと思います。悩み、尽きないですよね…春や夏は薄着になりますし、私は生理(月経)中だと白パンツやタイトスカートは怖くて履けないです。
全部の悩みを解消とは難しくても、どれかは解消できないものか・・・色々調べていると、ある商品を発見しました。
それが、『月経カップ』です!!
災害時、例えば震災などで生理用品不足の救世主となるのでは!?と、日本でも注目を集め始めています。
月経カップって何?
1930年代に発明され、以後50年以上アメリカ・イギリス・カナダの女性に愛用されてきています。メーカーによって異なりますが、先にしっぽがついていて、鈴のようなかたちをしているのが特徴です。素材は、柔らかいシリコンで出来ています。使用方法は、タンポンと同じで膣の中に入れて使用。直径は、大体4cmほどで大・小2種類の大きさがあります。サイズは、30歳を境に変わるそうです。あと、出産する前と後も。タンポンを日頃愛用している人は、比較的装着するのがスムーズみたいですね。ちなみに、私はまだ紙ナプキンを使用していますが、興味津々なのでそろそろ購入しようかなと目論み中…なので色々調べてみました!
月経カップのメリットは?
メリット①:ナプキンの消費量削減
まず、最大のメリットはナプキンの消費を抑えられるところ。経血の多い・少ないにもよりますが、最長12時間はつけたままでOKなのは有り難いですよね。ただし、漏れる可能性もあるので1枚は貼っておいた方が良いとのこと。いちいちナプキンを変えに行くわずらわしさから解放されます!!ナプキンって、昼用・夜用ナプキン1週間分必要になるので、生理(月経)期間中結構な量いるんですよね。衛生面を考えると、トイレへ行くたびに変えるのがベストですが、そうなると1日目と2日目はかなりの数が必要です。外出の際は、バッグに入れて持ち歩くので荷物になるし、デートの時は見られたらどうしようと気にしちゃいますよね。それが無くなるとなれば、かなり快適に過ごせます。
メリット②:衛生的に良い
例えば、タンポンの場合、経血を吸い込んだまま長時間置いていると菌が繁殖する可能性があり、トキシックショック症候群(TSS)(※)になる恐れがあると言われています。原因として、使用する際に指を清潔にしなかったり、長時間の使用、取り出し忘れなどがあります。
※トキシックショック症候群(TSS):バクテリアの黄色ブドウ球菌の産生する毒素が原因で起こる急性疾患。男性・女性、また、子ども・大人誰でもトキシックショック症候群にかかる可能性があります。
[主な症状]
突然の高熱、発疹・発赤、倦怠感、嘔吐、下痢、粘膜充血、血圧低下、失神、筋肉痛など
その点、月経カップの場合、石けんで綺麗に洗えるので、清潔に保つことができます。また、熱湯消毒すれば、より衛生面が強化され安心して使用頂けます。哺乳瓶の消毒方法と、ほぼ同じやり方ですね。専用の洗浄剤も発売さえているので、普通の石けんだと少し不安な方は是非試してみて下さい。
メリット③:長時間の使用可能
タンポンだと、一回の使用時間は4~8時間。「8時間以上の長時間による使用は、絶対にしないで下さい」という注意書きをよく見かけます。この理由も、先ほど同様衛生面の問題と思われます。なので、8時間以上睡眠をとる際も使用できません。
しかし、月経カップの場合、最長で12時間は使用可能とのこと。経血の量が多い方は、様子を見て量を確認した方が良いそうですが、だんだん終わりに近づいてくる3日目以降は、長時間付けたままでも漏れる心配なく安心して使用できるとのこと。月経カップは、経血が直接外気に触れることがなくカップに溜める方法なので、タンポンと違い膣の中が乾燥しにくいのも、雑菌の繁殖を妨げる上でポイントが高いですね。
それに、プールや温泉も装着すれば可能ですので、普段と変わらない生活ができる
メリット④:ゴミが出なくて、長年愛用できる
月経カップは、一度買うと大体10年は使用できると言われています。また、使う度に綺麗に洗って使用するのでゴミも出ません。使用済みナプキンのゴミや、使用済みのタンポンのゴミってニオイが気になったりしますよね?月経カップの場合、溜まった経血はトイレで流してしまうのでニオイは気になりません。紙ナプキンやタンポンよりも金額が2000円~5000円ほどする為、初期費用の面で高く感じるかも知れませんが、10年使用できると考えるとかなりお得ですよね。何度も洗って使用できるのも、人気の理由の一つと言えるのではないでしょうか。
メリット⑤:におわない、ムレない、かぶれない
先ほども少し触れましたが、月経カップはカップを膣内に入れるので、経血が外気に触れることがありません。その為、経血の独特なあのニオイを気にしないで快適に過ごせます。さらに、ムレたりかぶれたりの心配もないので、慣れてくると使用していることを忘れてしまうほどの使い心地を実感するとか。使用している方の感想などを見ていると、そういった満足の声が多く見受けられます。やはり、生理(月経)中の悩みとしてニオイ・ムレ・かぶれは大敵!それが、におわない・ムレない・かぶれないと敵が味方になってくれるのですから、こんな良いことないですよね。ますます使ってみたくなります。
月経カップのデメリットは?
デメリット①:挿入・取り外しの際に手が汚れる
膣内に直接入れるため、どうしても挿入時や取り外しの際に手が汚れてしまいます。特に、取り外しの際は失敗すると溜まっていた経血がこぼれでしまい、手が赤く染まることに…最初は、この取り外しに大分苦戦するそうです。上手く隙間を作り、そぉっとゆっくり取り外すことを心がけましょう。まぁ、言ってみれば手を洗っちゃえばいいのですが。トイレの個室の中に洗面所スペースがあるトイレとは限らないの、常に綺麗な使い捨てビニール手袋などをポーチの中に入れておくなり、準備しておくことが大事です。
デメリット②:カップ装着時の痛み
カップを膣内へ挿入する時、慣れていないと痛みが生じることがあるそうです。そもそも、異物を膣内に入れるわけですから気になって当然。慣れない人は違和感を感じるようです。また、ステムというシッポが先についているのですが、しっぽが長いと痛みを感じる方もいるので、自分に合うように切ってしまってもOKだそうです。使っていく中で、自分の使いやすい使用方法を見つけることが大切ですね。ちなみに、きちんと装着できないと漏れの原因にもなりますので十分に注意しましょう。
デメリット③:柔らかすぎるとカップが潰れる
カップは様々な種類がありますが、カップが柔らかいと潰れて溜まった経血がもれることがあります。また、柔らかいと取り出しづらかったり、上手くカップがフィットせず痛みが発症することも。柔らかければ柔らかい方が良さそうに感じがちですが、月経カップにいたっては、ほどよく柔らかい程度の方が膣内で安定した役割を発揮してくれるようです。
デメリット④:ネットでしか買えない
実は、月経カップは現在日本の薬事法で許可されていないことから、生理用品として発売されていません。そのため、日本でだとネットでしか購入できないのです。または、売っている国で購入するかのどちらかになります。ちなみに、ELLACUPエラカップ、DivaCupディーバカップというメーカーの公式サイトからも購入可能です。サイト内は全部英語表記なので、翻訳機能をご使用下さいね。(読める方は大丈夫です!)
・ELLACUPエラカップ https://www.ellacup.com/
・DivaCupディーバカップ http://divacup.com/
早く、日本でも手軽に手に入るようにして欲しいですね。日本製が発売されたら有り難いなぁ…made in Japanの信頼度は世界共通ですから!!
まとめ
いかがでしたでしょうか?生理(月経)と上手に付き合う方法、見つかりましたでしょうか?その一つとして、月経カップを是非お試し頂けたらと思います★生理(月経)期間を、『ブルーday』ではなく『Happy day』にしちゃいましょう!