オウゴンエキスってどんなもの?
シソ科の植物で小さな紫色の花をつけるコガネバナ(黄金花)の、根っこを乾燥させたモノのことをオウゴン(黄芩)といい、それを水やアルコールなどで抽出したエキスが、「オウゴンエキス」です。ちなみに”オウゴン”という名前の由来は、根っこの断面が黄金色をしているからだそう。
オウゴンエキスの元であるコガネバナが、日本で最初に栽培されたのは江戸時代。種子が朝鮮半島から渡ってきて、小石川養生所(現在の東京大学小石川植物園)で栽培されたのが始まりなんだとか。(諸説アリ。先に薬として輸入されたのが始まりとする説などもあります。)
オウゴンエキスは、抽出するコガネバナの色によって黄色だったり赤黒かったりして、少しだけ独特な匂いがある液体。解熱や炎症をしずめてくれる作用があることから、古くから漢方で多くの処方に使用されています。抗炎症作用・抗菌作用・収れん作用などがあることで化粧品や育毛剤にもよく配合されており、わりとポピュラーな成分なのです。
オウゴンエキスが黒ずみに効く理由
オウゴンエキスに含まれるフラボノイドという成分には紫外線を吸収する効果があり、そのため活性酸素を消す効果も期待できます。「活性酸素」とは本来は身体に必要なものなのですが、酸化力がとても強いため、増え過ぎると老化の原因となってしまうものでもあります。
オウゴンエキスは、エイジングケアとしても様々な効果が。抗酸化のほかにも、光加齢防止、UV防御、美白作用といったはたらきがあります。他の植物エキスと一緒に配合した際の相乗効果も期待でき、 ボディケア製品には代謝を促進する成分として配合されることが多いようです。
つまり、オウゴンエキスが黒ずみに効くワケは、エイジングケア効果と合わせて、代謝を促進させお肌のターンオーバー(生まれ変わり)を正常な状態に導いてくれるためと考えられます。
安全性は?副作用はある?
オウゴンエキスはアレルギーが起きるどころか、抗アレルギー作用をもつためアレルギーが非常に出にくく、お肌にとても優しい成分。実はジョンソン&ジョンソン(ブランド名:ジョンソンベビー)から発売されている、薬用のベビーパウダーにも配合されているくらいなんです。
オウゴンエキスは天然の生薬ですので、副作用が出るといった心配はご無用です。しかし、これはどの成分にも言えることなのですが、比較的安全性の高いオウゴンエキスも、全ての人にアレルギーが起きないというわけではありません。不安な場合はオウゴンエキス配合の製品を使う前に、パッチテストをして確認する方が良いでしょう。
実は万能なオウゴンエキス
オウゴンエキスのスゴイところは、あらゆる肌トラブルに効果を発揮する万能さ!
- 肌荒れの改善
- 保湿効果の向上
- 皮脂の分泌を抑える
- ニキビやニキビ跡の防止や改善
こういった様々な肌トラブルを、防いだり改善したりしてくれるのです。
実はこんな商品にも配合されてる!
オウゴンエキスは育毛剤にもよく配合されているようですが、それは頭髪を生やす(増やす)のではなく、頭皮の炎症を抑えてくれる作用があるため、フケやかゆみを防ぐ目的で入っているようです。(中にはオウゴンエキスの育毛効果をうたっているものもありますが…。)
ですが、デリケートゾーンの黒ずみを気にしている世代の女性は、育毛剤とはあまり馴染みがないだろうな~。ということで、オウゴンエキスを配合していて、私たちにとって身近な存在でもある大手メーカーの化粧品を、数点ご紹介したいと思います。あなたが使っているものもあるかも?
たとえば…
- コーセー「雪肌精」の洗顔料とルースパウダー
- 富士フイルム「ルナメア」のローション
- DHC「薬用エイジアホワイト」 のミルク
などなど。そんなに有名ではない物も含めれば、探せばもっと見つかりそうです。
ちなみにオウゴンエキスは当サイトでもレビューでご紹介している、イビサクリームとピューレパールにも含まれているんですよ!
以下がそのレビューとなります。気になったらポチッとしてみてくださいね( ^ω^)
◆イビサクリーム◆
◆ピューレパール◆