「寝ても覚めてもデリケートゾーンが痒い~!!」
そんな経験をしたことはありませんか?おそらく、ほとんどの女性が一度はムズムズとした不快なデリケートゾーンの痒みに悩まされたことがあると思います。
お仕事の最中に痒みが出てきてしまうと、業務に集中できない!ましてや、大好きな彼氏や旦那さんと一緒にいる時に痒みが出てしまったら、せっかくのデートが台無し!不快感からイライラをぶつけてしまい、険悪なムードになる可能性も…。
もちろん、ちょっとした痒みぐらいなら我慢してやり過ごせるけれど、キョーレツな痒みの場合は我慢できなくて、「スグにでもお手洗いに駆け込みたい!」ってなるはず。本当にデリケートゾーンのトラブルは頭を抱えてしまうものばかりで、嫌になっちゃいますよね。
デリケートゾーンに強い痒みを感じた時、少しでも知識のある方はおそらく、代表的な病気として『カンジダ膣炎』を真っ先に疑うと思います。(よく「カンジダ」と呼ばれているものです。)
カンジダ膣炎は特に女性が発症しやすく、非常に強い痒みが出ることで有名なのでご存じの方も多いですよね。でも、カンジダ膣炎以外にも猛烈な痒みを引き起こす病気があるのをご存じですか?「カンジダだと思っていたら実は違った…。」というケースがあるのです!
そこで今回は、デリケートゾーンを襲うキョーレツなかゆみの正体についてご紹介していきます。
そもそもカンジダ膣炎って?どんな症状があるの?
カンジダ膣炎は、女性の5人に1人が発症すると言われるほど発症の割合がとても高く、悩んでいる女性も多い病気です。
もしかしたら、あなたの周りの女友達もカンジダ膣炎経験者かもしれません。それくらい、女性にとってはかかりやすい、とてもポピュラーな病気なんです!性交渉での感染経路もまれにありますが、性交渉を経験していない女性でもかかってしまう病気のため、性病とはまた少し違ったジャンルに属します。
感染経路は、基本的に自分自身で引き起こしてしまう自己感染でなってしまいます。風邪や栄養不足、そしてストレスといった免疫力の低下などをきっかけに、膣内に存在するカンジダ菌が増殖することで発症してしまいます。そのため、性交渉の経験がない方でもフツーに発症してしまう、身近なものなのです。
主な症状としては…
- ヨーグルトや酒粕状のポロポロとしたおりものが出る
- ヒリヒリとした痛みを感じる
- デリケートゾーン周辺の強烈な痒み
- 赤みやただれ
- 性交後の出血
といった症状があげられます。
軽度の痒みであれば、デリケートゾーンのムレなどによる痒みの場合もあるので、そんなに心配はいりません。しかし、痒みが次第に強くなり、おりものにも異変が出始めたら一度、カンジダ膣炎を疑ってみるのが良いでしょう。また、一度かかってしまうと再発を繰り返しやすいのもカンジダ膣炎の特徴の1つです。
ところで、「性病」と言うと男女問わず偏見を持たれがちなイメージですよね。でも、ことカンジダ膣炎に関してはちょっと例外なのであまり気負う必要はないのですが、悲しいことに、性病と思っている人が圧倒的に多いのが現状のようです…( ;ω;)
カンジダ膣炎の予防
カンジダ膣炎の感染経路は、圧倒的に自己感染の場合が多いことから、日々の生活習慣に気を付けていればほとんど防ぐことができます。
なんと言っても、カンジダ膣炎を引き起こさないために一番大切なのは、免疫力を高めること!
常に自分の体内に存在しているカンジダ菌を増殖させないように過ごすことが大切なのです。
睡眠不足やストレス、疲労、風邪といった免疫力が下がるタイミングには、カンジダ膣炎が発症しやすくなるので、しっかりと免疫力アップに励むことがカンジダ膣炎の予防に繋がります。
しかしながら、免疫力が高くてもカンジダ菌が増殖してしまう場合が!それは、デリケートゾーンがムレてしまっている状態の時。
カンジダ菌はカビ菌の仲間なので、湿度の高い場所を好みます。そのため、生理などのデリケートゾーンがムレやすくなる時は、カンジダ膣炎も発症しやすくなると言えるのです。
生理の時はこまめにナプキンを取り換え、下着も通気性の良い綿素材のものを選ぶとムレ防止、カンジダ膣炎予防にも役立つのです。
大切なのは、いかにカンジダ膣炎を発症させないように、日々の生活に気を配るかということでしょう。
カンジダ膣炎の治療は?
自然治癒は簡単ではありませんが、症状が初期状態であれば免疫力が高まることで、自然と症状が治まる場合があります。
しかし、強烈な痒みや、おりものの異常が見られる場合は我慢せずに婦人科へ行くことをおすすめします。初めてカンジダ膣炎になった場合、自己判断で薬を塗るのは、悪化の恐れがあるのでやめましょう!
婦人科を受診すると、触診のほかにも抗真菌剤の膣剤と、痒みを抑える鎮痒作用のある塗り薬を処方されるのが一般的です。
最近では、カンジダ膣炎の痒みを抑える薬を販売する薬局も増えており、再発を繰り返すたびに病院通いをするのが大変という方は市販のお薬で改善を目指すのもおススメ!
ネット通販でも販売されているので、薬局で買うのが恥ずかしいという方は是非、ググってみてくださいね。(Yah◯o!とかでもいいですよ。笑)
カンジダ膣炎と間違えやすい『股部白癬(こぶはくせん)』とは!?
強烈な痒みに襲われてしまうと、ついついカンジダ膣炎だと決めつけてしまいがちですが、実はカンジダ膣炎とよく似た症状の病気が存在します。
それは、『股部白癬(こぶはくせん)』と言われる病気です。
一部では「いんきんたむし」や「頑癬(がんせん)」と呼ばれ、男性がかかりやすい病気として有名です。股部白癬もカビ菌によって引き起こされ、非常に強い痒みを伴うので、カンジダ膣炎と間違えやすい病気なのです。
カンジダ膣炎の治療をしても症状の改善が見られない場合、または広範囲に広がって痒みが出ている場合は股部白癬を疑ってみても良いでしょう。
股部白癬はどんな症状があるの?
股部白癬という言葉自体を、初めて聞いたという方も多いかもしれませんね。
カンジダ膣炎と同様に、股部白癬を引き起こす原因はカビ菌です。
白癬というカビ菌の名前を聞いたことはありませんか?
実は、この白癬というカビ菌は、足のかゆみトラブルである、水虫を引き起こす菌なんです!
この水虫を引き起こす白癬がデリケートゾーンに感染することで激しい痒みを伴います。
痒みの出方がカンジダ膣炎と似ているので、とても間違えやすいのです。
主な症状としては…
- 強烈な痒み
- プツプツとした湿疹
- 痒みのある部分が膨れ上がる
などがあります。
もう少し詳しくお話しすると、痒みのある部分は赤く盛り上がり、デリケートゾーン以外にも痒みが広がってしまうため、痒みのある部分、ない部分ではっきりとした境目ができるのが特徴です。
カンジダ膣炎なのか、股部白癬なのかを見分けるには、痒みが太ももにまで広がっているか、痒みのある部分との境目があるかといった部分も重要なポイントです。
股部白癬の予防
基本的に、カンジダ膣炎も股部白癬もカビ菌が原因ということで予防法は似ています。
そのため、免疫力の低下を防ぎ、ムレやかぶれを防ぐために通気性の良い下着を身に着けるように心がけましょう。
また、白癬という菌は水虫の原因菌だとお伝えした通り、自分自身が水虫の場合はきちんと治療をする必要があります。もちろん、家族や身近に水虫にかかっている人がいる場合、きちんと治療をしてもらうなど、周りの協力が必要不可欠なのです。
そのため、温泉やトイレといった公共の場所でも注意が必要となってきます。スリッパやタオルなどに白癬菌が付着していた場合、そこからデリケートゾーンへ感染してしまう可能性もあるので気を付けて!
股部白癬の治療法
男性の方なら股部白癬の出来る場所が粘膜部分とは少し離れるため、水虫の治療薬を使って対処する方も多くいますが、女性の場合は発生場所が粘膜と近いため、デリケートゾーンに水虫の治療薬を使わない方が無難です。
また、痒いからと言ってかきすぎるとお肌が黒ずみ、色素沈着にもなってしまうこともあるため、我慢ができないほど痒い場合は早めに皮膚科を受診することをおすすめします。
皮膚科が恥ずかしいという女性の方であれば、婦人科でもきちんと検査をしてもらえますよ。基本的には塗り薬が処方される場合が多く、大体1週間程で痒みは治まってくるようです。
カンジダ膣炎同様に股部白癬も再発の恐れがある病気です。
先にも書いた通り、水虫である場合は水虫の治療をする。また、周りに水虫の人がいるなら一緒に治療をしてもらわないと、再発を繰り返す環境に身を置いているということを忘れないでくださいね!
デリケートゾーンの痒みが消えてストレスフリーに♪
今回はカビ菌が引き起こす、デリケートゾーンの痒みトラブルについてご紹介させていただきました。デリケートゾーンの痒みは一度起こってしまうとつい気になってかいてしまいがち。しかし、かけばかくほど悪化してしまうため、早めのケアが大切なのです。
少しでも異変に気付いたら、すぐに婦人科や皮膚科へゴー!!早いうちにしっかり治して、スッキリしちゃいましょう♪