トラネキサム酸がデリケートゾーンの黒ずみにも効く理由とは！？

近ごろ、美白化粧品に含まれているのをよく見かける”トラネキサム酸”という成分。実は美白とは関係なしに、医療の現場では、主に止血剤として昔から広く利用されているものでもあるんです。さらに、デリケートゾーンの黒ずみの改善にも効果が期待できることが判明！今回は、そんなトラネキサム酸についてのアレコレをご紹介いたします。

トラネキサム酸ってどんなもの？

”トラネキサム酸”とは、人工的に合成されたアミノ酸の一種です。それ自体は水に溶けやすい白い粉で、舐めるととっても苦く、お薬として配合される際はカプセルなどに入れられることがほとんど。飲んでも塗ってもそれぞれの効果を発揮してくれるため、医薬品だけでなく、美白化粧水などにもよく使われています。

＜トラネキサム酸を医薬品として用いる際の効果・効能＞

トラネキサム酸は、血液を溶かす物質”プラスミン”のはたらきを抑制し、止血してくれます。このことから、「抗プラスミン薬」とも呼ばれ、様々な出血の症状に使われます。

プラスミンは血液を溶かすだけでなく、アレルギーや炎症にも関わっています。このプラスミンのはたらきを弱めることで、それらの症状が軽くなることから、湿疹・じん麻疹・のどの腫れ・口内炎などにも効果を発揮してくれます。さらに、皮膚科では”肝斑（かんぱん）”と呼ばれるシミを改善する治療にも使われています。

抗炎症作用があるおかげで、市販の風邪薬などにも含まれることが多く、喉の腫れや痛みなどを鎮めるのに力を発揮してくれます。

トラネキサム酸が黒ずみに効く理由とは？

肌が紫外線による刺激を受けると、メラノサイトにメラニンを作るための情報が伝達されます。ですが、この時トラネキサム酸が、シミを発生させる”プロスタグランジン”という物質の伝達を阻害（＝ジャマをすること）し、メラニンが作られるのをモトから抑えることができるのです！

トラネキサム酸のこの作用による効果は、デリケートゾーンの黒ずみにも期待できます。しかもトラネキサム酸には、できてしまった黒ずみを薄くしていく効果もあるんです。

「ちょっと待って！飲むのと塗るのとじゃあ、効果が違うよね？？」と思った方、ご安心を。実は、化粧品に配合されているほとんどのトラネキサム酸は、トラネキサム酸の誘導体である”m-トラネキサム酸”というアミノ酸の一種。これは美白剤として厚生労働省から認可の降りている有効成分で、医薬部外品としても認められているものです。

簡単に省略して言うと、これは黒ずみができるのを防ぎたい部分に塗ることでその効果があり、また、すでにできてしまった黒ずみをも薄くしてくれる効果があるということ。つまり、塗るだけでもデリケートゾーンの黒ずみを予防＆改善できる優れた成分なのです！